位相差顕微鏡で歯の汚れを観察すると何がみえますか?

位相差顕微鏡で歯の汚れを観察すると何がみえますか? 予防歯科

普段「お口の汚れ」や「歯の汚れ」と言っている口の中のヌルヌルした唾状水溶液を専門用語で「口腔マイクロバイオフィルム」、略して「バイオフィルム」といいます。

主要な成分は、つば(唾液)、細菌(微生物)、粘膜剥離上皮細胞の混合物です。

位相差顕微鏡で歯の汚れを観察すると何がみえますか?

つば(唾液)

水のようなものですから顕微鏡では見えません。

細菌(微生物)

普通バイ菌と呼んでいますが、主要なものは丸い粒々で、球菌です。大きさは1ミクロン(μ)、1/1000㎜で、つながったものが連鎖球菌。また、球菌を少し潰れたものが桿菌で代表がヨーグルトの乳酸桿菌です。糸状にひょろ長いのが糸状菌でカビです。少し大きな丸形の、ビールや酒造りの主役の酵母菌、ニョロニョロ動き回る細菌など多種多様で、700種類もいるといわれています。

粘膜剥離上皮細胞(口の皮)

大きなスルメイカのような形で、口の粘膜が古くなって剥がれ落ちた、所謂「垢」です。体の表面の垢と同じで、表面にはたくさんの細菌が住み着いています。つばの流れに乗って口の中を流れていき、くっ付いたところで、バイ菌はこの皮を栄養源として増えていきます。


バイオフィルム中の細菌は、歯の表面や舌の上、頬っぺたや上顎や歯茎に住み着き、片時も休むことなく増えていき、朝の起き掛けに最大となります。

口の中全体の広さを見たとき、歯の表面積は凡そ25%で、歯磨きだけでは口の中の僅か1/4を清掃しているにすぎません。
残りの75%は頬っぺ、上顎や舌の部分などの粘膜面です。
特に舌の表面はザラザラしていますのでバイ菌にとって絶好の繁殖地になります。